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学術成果報告
本学会では、前庭理学療法に関する学術の発展を推進するため、末梢前庭障害、中枢前庭障害、高齢者を対象とした戦略的課題解決委員会(タスクフォース)が活動しています。
各チームでは、多施設共同研究を中心に研究活動を進めており、本ページでは、本学会から発信された学術成果を紹介しています。
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本研究の要約
Body lateropulsion(BL)はテント下(脳幹・小脳)病変で多く見られる脳卒中後の姿勢定位障害の1つであり、身体が不随意に一側へ傾く現象を指します。BLに特化した唯一の定量的な重症度評価尺度にGrading of Lateropulsion(GoL)がありますが、評価尺度としての特性は十分に明らかにされていません。本研究では、GoLの妥当性や分布特性から評価尺度の有用性を検討しました。
結果として、GoLはバランス、運動失調、歩行自立度との関連を認めた一方、顕著な床・天井効果を認め、この傾向は急性期・回復期の集団を個別に検討した感度分析でも概ね同様の傾向を認めました。フォローアップ評価が完了した集団のGoLは、57.1%に変化がなく、42.9%は改善し、GoLは中等度の反応性を示しました。グレードに変化がなかった4例のうち、2例は橋、2例は延髄に病変を認め、改善が認められた3例のうち、1例は中脳、2例は延髄に病変を認めました。
結論として、BLの病態は複雑かつ多因子性であることが示唆されました。また、GoLは顕著な床・天井効果を認め、BL重症度の微細な変化を捉えるには限界があることが示唆されました。今後はより感度の高い評価手法の開発やBLの病態生理を解明していく必要があります。
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